「正しい歩き方」を学ぶ機会は一度もない
ちょっと前に見た記事の中に、はっとした一文がありました。それは私たち人間は”歩く”ことを誰からも習わない、という文章でした。思わず ナルホド と納得してしまいました。
私たち人間はおよそ1才前後で本能的に歩けるようになると言われるそうです。バランスよく二本足歩行で歩くという本能は、生命を受けた瞬間からDNAの中にしっかり刻み込まれているんですね。
小学校に入れば、体育の授業があり、水泳や他のスポーツのルールも学びます。
でも、歩き方を一生の中で教わることはないんですよね。歩くという元来本能として持っている技能を、親や先生が教えてくれることはないのです。つまり、「正しい歩き方」を教わる機会はほとんどないんです。
ということは、歩き方に悪い癖があってもそのままにして一生を過ごしてしまう人も少なくないのです。
バランスが崩れて体に変な癖がつくと、やがて骨格の歪みや左右の筋肉さなどが出て、その結果間違った歩き方しかできなくなってしまうのです。気にならない人には、些細なことかもしれませんが、体のどこかに痛みや歪みなどが出てくる場合には、問題は深刻になります。
なので、「歩く」という正しい運動の仕方を知って、日常生活で実践してみましょう!それはつまり「体幹ウォーキング」のススメです。
「体幹を使った歩き方」とは
見た目にも不自然な歩き方(猫背や肩がどちらか下がったままなど)や股関節に痛みが出るような歩き方は体幹が使えていない証拠なのです。体幹の骨格と筋肉をうまく使って歩くことが、痛みや歪みのない正しい歩き方、ということなのです。
ここからは体幹ウォーキングの4つの基本をお話しします。
基本① 背骨のS字湾曲がしっかり作られるように立てること
二本足歩行のヒトが本来持っている正しい骨格は、背骨がしっかりS字湾曲していることです。肩の力を抜いて、胸を開くことで横から見たときにキレイなS字を描く正しい骨格を形づくることができます。
基本② 腕を振るとき背中の肩甲骨も同時にうごかす
歩くときには、誰でも腕を前後に動かし(振って)ますが、その際、背中にある「肩甲骨」をしっかり動かします。
基本③ 骨盤から前に足が出ること
歩くときは足が交互に前に出ていきますが、その際にインナーマッスルである腸腰筋をしっかり使って骨盤から前に足を出していきます。
基本④ 着地した足に体重と重心がしっかり乗ること
脚が前に出た次は地面への着地になります。着地の際、着地した足にしっかりと重心と体重全体が乗るようにします。
また、正しいウォーキングを実践するためには体幹部分にある3つのポイントも重要になってきます。それは
・肩甲骨
・骨盤
・丹田(おへその下)
です。特にこの丹田(おへその数センチ下)を意識して歩くと歩かないでは姿勢が変わってきます。
ぜひ、ビルのウィンドウに映った自分をチェックしながら、美しい体幹ウォーキングを実践して見てください。姿勢、筋肉のハリ、関節固さなどお悩みでしたら出張マッサージのご利用もお待ちしておりますよ。
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